太陽を飲め
夏!トマトが死ぬほど採れますね。
トマトの大好きな方、家庭菜園でぼろぼろ採れたトマトをどうにかして消費したい方におすすめの簡単すぎるトマトジュースのつくりかたを、満を持して書きます。
おばあちゃんから習ったのでとてつもなく大雑把でとてつもなく簡単です、覚悟してください。
<トマトジュースのつくりかた>
採ります。
たぶん10個くらい。でっかいボウルが埋まるくらいあれば3杯分にはなります。
できるだけ大きいやつだと楽です。
10個以上ならいくら多くてもいいけど、経験上30個以上だとこの後ちょっとつらいです。
形が悪かったりヘタ周りが青かったりしても平気。
洗います。
すりおろします。ぐおー。
熟れているトマトなので、大根を下ろしたりするのと比べたら全然らくちん。
とはいえ8個目くらいからちょっと疲れて怒りが湧いてくるので、任意の怨念を込めて力を振り絞ったり、やい!やい!と声を出したり、適宜だましだましやります。ビールを飲んで踊りながら数人で交代してやるのがおすすめです。
わたしはひとりで甲子園を見て「今のはアウトだろ!」と叫びながらやりました。
犬に心配されている。
すりおろしました。10個なら5分くらいでできます。
ふわふわの泡が立つんですが、なんでふわふわの泡が立つのかはよくわかりません。
つまるところトマトのすりおろしです。皮や種が気になる人はざるでうまいこと濾してください。わたしはぜったいそのままにします。まるごと食べたいし面倒なので。
ここに砂糖を加えます。
10個に対して大匙2~4?目分量なのでわかりません。
トマトそのものも十分甘くておいしいので、味見をしながら少しずつ足してください。
間違ってもレモンとか入れないでください。なんなら砂糖もいらないくらいなので。
冷やします。
せっかく書くのだからかっこつけて硝子のカラフェに移そうかなと思ったのですが、普段はそんなことしないので普段通りに。 大きなボウルごと、ラップして冷やします。
夏は大皿料理ばかりで冷蔵庫が狭くてうれしい。
飲むときはコップにお玉ですくって入れてください。
トマトのフレッシュジュース!
というにはあまりにもそのまんますぎますが、文字通り丸ごと飲み干せます。ミキサーでやっても同じようにできるのかな。わからないけど、なぜだか口当たりがふわふわしていて、う、うまい…と思っているうちにごくごく飲み終えてしまう。
きんきんに冷やすと、体に染み渡るような甘さがこれまたたまらん。ちょっとがまんして、きんきんに冷やして飲んでください。
わたしは幼いころからこれをトマトジュースだと言われて育ってきたので、市販のトマトジュース飲んだ時びっくりした。しょっぱい。市販のトマトジュースしか飲んだことのない人、特に、トマトは好きだけど市販のトマトジュースが苦手な人に飲んでほしいな。全然別物なので。
そういえばおばあちゃんはどうして塩じゃなくて砂糖を入れているんだろう。東北では冷やしトマトに砂糖をかけて食べたりするので、その感覚なのかな。
残り少ない夏、太陽を飲み干していこうぜ。
※2017年8月12日の記事の転載です